特徴

明王院とは
鎌倉幕府ゆかりの祈願寺
鎌倉幕府の命により建立された鎌倉に現存する唯一の寺が明王院。鎌倉時代よりこの地で人々の祈りを優しく受け止め愛されてきた。祈願を目的とするため檀家制度がなく、境内にはお墓もない。国の重要指定文化財である五大明王を祀る本堂では式が執り行われ、そこで幸せを誓う姿は、この国に生まれ育った日本人にこそ似合う。

鎌倉五大堂 明王院
1235年(嘉禎元年)、鎌倉幕府四代将軍 藤原頼経の命により建立された、鎌倉五大堂 明王院。幕府の鬼門除けの祈願所として、創建当初から現存する国指定重要文化財の不動明王を中心に五体の明王を祀っています。日本が初めて外国の脅威にさらされた元寇のときにも、明王院で元軍退散の法要があり、見事に国難を救ってくださった御本尊でもあります。鎌倉で五大明王を祀るのは明王院だけです。

不動明王と護摩法要
五大明王の中心である不動明王は、宇宙の実相を体現する根本仏である大日如来の化身とも言われています。「お不動さん」の名で親しまれ、人々を迷いの世界から救ってくれる慈悲深い存在。毎月28日が不動明王の縁日であり、本堂の炉で火を焚き、炎に供物をささげて祈願する護摩法要が参拝者にも開かれています。