- Category : ウェディングアイテム
- 2021.04.29
こんにちは。The KAMAKURA WEDDINGの長谷川です。
深緑の季節、鎌倉の木々の緑も鮮やかな季節になってまいりました。
鎌倉というと、湘南の海の印象もありますが、その他三方を山に囲まれた緑あふれる場所。
鎌倉幕府がここに始まったのも、その地形を活かして街を守り繁栄したといわれています。
都会の喧騒を離れ、少し足をのばして大自然に囲まれて過ごす時間は、しばしの休息にもなりますね。
古き良き建造物と日本の文化が今もなお息づく『鎌倉』といえば和装での結婚式をイメージされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日は、いろんな種類のある和装の花嫁衣裳の中から、現代によみがえる貴重な色打掛をご紹介させていただきます。
挙式後の披露宴では、夫婦となった証に白無垢(しろむく)から艶やかな刺繍や染めに彩られた色打掛に掛け替えるのが、日本古来の風習だったと言われています。
白無垢から色打掛にお着物をお召しかえることで、花嫁が「嫁いだ家の家風に染まる」という意味があるとも言われ、迎え入れる男性宅が上質な色打掛を花嫁のために仕立て、用意したとも言われています。
白無垢については、是非こちらのブログもご覧ください。
和装の花嫁衣裳って何があるの?【白無垢(しろむく)編】
花嫁のお着物の中でも、一番華やかで存在感のある色打掛。
その中でも人気の色打掛をいくつかご紹介させていただきます。
こちらの色打掛はご紹介会場の『隠れ里車屋』でも人気の衣装で、色彩豊かなで印象的なお着物です。
総絵羽(そうえば)と呼ばれる作りで、反物である生地を4枚繋げて縫い合わせるお着物ですが、着物を広げたときにその反物のつなぎ目の絵柄が全て、繋がるように作られるのが総絵羽です。
広げて見たときには、まるで一枚の絵画のように、豪華絢爛な世界が広がり雅な物語が描かれています。
深みのある緑が落ち着いた印象を与え、畳の披露宴会場に上品に映えます。
その他にも、織物による特性や、図案など一点もののお衣装が多く、時代の流れと共に今となっては手掛けられる作家さんも限られています。
希少な1点もののVINTAGEのお着物もご案内させていただいておりますので、いくつかご紹介させていただきます。
【川島織物】
婚礼衣装の製作は今はおこなっていない為貴重な一枚。
日本に伝わる五彩「赤、白、黄、緑、紫」を艶やかにまるで一幅の絵画ような意匠となっていて優しい印象を与えます。
華やかで発色の良い色使い。飛び立つ鶴が縁起の良い一枚です。
赤の色打掛は白無垢の後のお色直しでも人気の色味です。
緑ゆたかな日本庭園に鮮やかに映えます。
「龍村美術織物」
柄の丸文様は鏡を描いており、始点も終点もないことから無限を表す縁起の良い文様として親しまれています。
また円=縁につながることから花嫁衣装にも好まれる柄です。
見事な刺繍と色使い。
青い掛下と白の小物で上品に仕上がったコーディネートです。
「尾形光琳図案」
鮮やかな黄金色の色打掛。
紅白梅を色打掛全体に描き、中央の大胆な流水は重厚感があり洒落た独創的な意匠。
鶴の群れを刺繍加工で施し五つ花紋で格調高さを表現。
格調高い赤の引振袖と黒の半襟でモダンなコーディネートに仕上げています。
皆さまお気づきになりましたか?
この3種類のコーディネートに共通する柄。
そう、「鶴」です。
優雅に舞う「鶴」は延命長寿の象徴とされる瑞鳥。
鶴は千年。長寿や生命力の豊かさを意味し、品格溢れる美しい姿から、婚礼衣装に多く用いられる吉祥文様です。
鶴は、一度結ばれると生涯共に添い遂げる夫婦として生きていく鳥。
お着物の意味合いも、知っていくと奥深いです。
その意味を重視されて選んだお着物は、当日の司会者よりゲストの皆様にもご紹介させていただきます。
色合いや、会場に合う雰囲気も大事ですが、特別な一日に選ぶお着物だからこそ、意味のあるものにこだわることも選択肢のひとつになります。
私は、お着物とも一期一会の出会いのように、ご縁があるように思います。
お二人はもちろん、ご家族にとっても節目となる「結婚式」
晴れ姿を、今か今かと楽しみにされていらっしゃるご家族も、少なくありません。
是非、可能であればお衣装合わせも、お母様もご一緒におこしいただけることをおすすめいたします。
娘の幸せを想うお母様にとって、何よりの親孝行になるのではないでしょうか。
鎌倉で和装結婚式をご希望の方、衣裳コーディネートにこだわりたい方、運命の一着に出会えることと思います。
お気軽にお問合せください。